ブルーアースニュース10月号

【NPOブルーアースニュース第92号  2022年10月5日発行】

  9月は毎週末、台風が日本列島に来襲し記録的大雨などもたらしました。11号、12号が連続、沖縄県で猛威を振るいました。14号は17日、中心気圧910ヘクトパスカルに下がり鹿児島県に特別警報(暴風、高潮、波浪)が発表されました。15号は静岡県を中心に線状降水帯に伴う記録的な大雨で、上水道施設の災害及び高圧電線鉄塔の倒壊による停電が発生しました。ひと月に合計7つの台風となり、平年の5個を上回りました。自分(家族、近隣住民)を守るには、ハザートマップ、各種情報機関からの情報を総合判断し自分で考えて、自分で判断することが重要かと思います。

  NPOブルーア-スでは、環境・エネルギー問題を中心に自分達が抱えている課題として行動することが重要と考えており、オープンサロンやセミナー等の活動を通じて情報を共有して行きたいと思いますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

 

【NPOブルーア―スの活動の紹介】

1.おもしろ理科教室/環境教室

 1) 9-10月の理科教室(実施済)

   ①横浜市日限山小(9月9日と9月30日)科学クラブ

    ・テーマ:「踊る水族館」

   ②横浜市今宿小(10月4日)6年生

   ・テーマ:「虹色の炎」

 2) 10~11月の理科教室/環境教室(実施予定)

   ③平塚市松原小(10月7日)1,2年生

   ・テーマ:「ブンブン回し」

   ④横浜市文庫小(10月14日)3年生

   ・テーマ:「逆立ちコマ」

   ⑤県立川崎図書館主催「大人の理科教室」(10月15日)(環境教室)

            ・テーマ:「砂の液状化」定員20名、募集期限(9月29日)、参加費無料

     https://www.kpal.or.jp/kouzaevent/image_view.php?id=12619

   ⑥横浜市伊勢山小(10月17日)理科クラブ

   ・テーマ:「紙ジャイロ」

   ⑦神奈川県立瀬谷養護学校(10月28日)5年生

   ・テーマ:「踊る水族館」

   ⑧相模原市星が丘小(11月16日)

   ・テーマ:「踊る水族館」

   ⑨横浜市小菅ヶ谷小(11月29日)放課後クラブ (環境教室)

      ・テーマ:「ソーラーランタン」

(参照)おもしろ理科教室/環境教室の実績と予定ホームページ:https://bit.ly/3Dlz2uA

 

2.E&Eセミナー

テーマ:「防災の視点から環境問題を考える」

No.21実施日程:全3回、時間:13:15~17:00

① 11月24日(木)「地盤災害を中心に災害を考える」

② 12月 8日(木)「自助、共助、公助と地盤防災」

③ 12月15日(木)「災害・防災を環境問題の中で考える」

・オンラインのみで開催【参加料は無料】

・主催:NPOブルーアース、地盤品質判定士会神奈川支部、地域国土強靭化研究所

・共催:地盤工学会関東支部

(参照)E&Eセミナ-のホームページ:https://bit.ly/3idwAew

 

3. 10月のオープンサロン 

     テーマ:「初等教育向け防災の授業案」

  副 題:建設技術者として防災対策と教育を考える 

     ・日時:10月17日(月)16:00~17:30、

     ・話題提供:石川弘毅(会員)

(参照) オープンサロンのホームページ : https://bit.ly/3c7tkyk

※ふるってご参加ください!ご希望の方は下記よりお申し込みください。

 https://bit.ly/2Y2rnOC  

メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。

********************************************************

「コラム」コーナー

『1975年エリザベス女王の初訪日とフィリップ殿下の1945年東京湾、英国艦船乗艦』

                     廣瀬忠一郎(会員)

 先月96歳で亡くなられた英国エリザベス女王はフィリップ殿下と共に1975年5月に来日された。6日から12日の1週間足らずの日本滞在だった。女王の訪日目的は両国の通商と金融の推進と報じられた。その時、女王は49歳。滞日中の行動は諸々の公式行事が続くなか、京都、伊勢、志摩への旅行や都内で視察訪問などの旅程が組まれていた。女王は5月9日、横浜に来られ保土ヶ谷区の英連邦戦死者墓地を訪れた。女王は英連邦元首として慰霊訪問をされた。

 この日は横浜から都内大田区のキヤノン本社と工場を訪れ、高級一眼レフカメラの製造工程を御手洗毅社長の案内で視察された。「キヤノン社史」に当時の視察状況が写真と共に記録されている。同社正門前の道路沿い歩道に市民約1万7千人が両国の国旗を持って歓迎し、本社構内では約5百名の社員が女王陛下歓迎の英字プラカードを並べ小さな両国旗を持ちお迎えした。キヤノンは欧米にカメラ製品を輸出し、輸出比率は50%超で通産省の「輸出貢献企業」として表彰されていた。英国でもブランド名は知られていた。尚、女王は5月11日、伊勢志摩の真珠島で御木本真珠を視察された。

 さて、1975年の訪日には両国の外交的伏線があった。即ち、1971年、昭和天皇が訪欧した時、英国でエリザベス女王と公式会見や晩餐会などでお会いされた。この時の公式訪問で日英の第二次世界大戦で敵対し戦った史実についてエリザベス女王のスピーチ(紙幅の為、内容を割愛するが率直な鋭いお言葉)により日英の政治的課題については高度な一定の理解と和解が行われていた。従って、初訪日のエリザベス女王の天皇陛下との会見で女王は政治には全く触れなかった。通商と金融による両国関係の発展を主題とされた。

 さて、フィリップ殿下の訪日については少し複雑な意味深い歴史背景があった。殿下は1945年9月東京湾上の英国海軍の戦艦HMS* Whelpに乗艦していた。日本の降伏文書の調印式が9月2日に東京湾上の米戦艦ミズーリ号の甲板で行われた。フィリップ殿下はその歴史的状況を200ヤード(約183m)離れた英国海軍戦艦上から双眼鏡で視察していた。その後の乗艦中、引き取った英国人戦争捕虜たちを艦上に招き紅茶を飲ませていた。彼らが声を発することができず、頬をつたう涙と共に紅茶を飲む光景を見ていた。

 しかし1975年の訪日時、フィリップ殿下は「初めての訪日ですか?」との質問に対し簡潔に「はい」とだけ返答された。

(参照資料):英字紙「Japan Today」,「キヤノン社史」、ウイキぺディア

(注記)HMS:Her Majesty Ship;女王陛下の船。HMSウェルプは、第二次世界大戦中にイギリス海軍のために建造された8隻のWクラス駆逐艦の1つ。HMSは英国海軍艦艇の艦船接頭辞。 1944年に完成したこの船は、東太平洋艦隊に割り当てられた戦争のほとんどに従軍した。

 

********************************************************

【横浜市市民活動推進基金(よこはま夢ファンド)の助成のお願い】

 「よこはま夢ファンド」は、社会貢献団体を応援する皆さまの寄付で成り立っています。NPOブルーアースは、東日本大震災の被災地、相馬市の小学生のための出前理科教室を 8年に亘り続けて参りました。今後もこの活動を継続できますように、同ファンドを介して、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

 詳しくはこちらから https://bit.ly/3p1XxX4

*********************************************