ブルーアースニュース3月号

NPOブルーアースニュース第97号 2023年3月5日発行

 

   暦の上では立春を迎え、早咲きの河津桜などの開花の便りも聞かれますが、未だ未だ真冬並みの寒い日があります。皆さまには、お元気にお過ごしのことと存じます。

  いまだ、コロナウイルス感染とウクライナ侵攻が、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。コロナ新規感染者数は低下傾向にあり、5月からは感染症法上の分類が「5類感染症」になり、マスクの使用やワクチンの接種等が見直される予定です。規制の緩和は歓迎しますが、状況に応じて素早い対応が求められていると思います。

 加えて、1年を経過したウクライナ侵攻は、エネルギーや食物の価格高騰など市民生活を直撃しています。外交・国防・食料といった安全保障を再考する機会となっていますが、地球環境問題(温暖化や生物多様性)への対応が低下することがあってはなりません。“次世代の子供達のため”にも、緊張感をもって我がNPOの活動を続けたいと思います!

 

【NPOブルーアース活動の紹介】

1. おもしろ理科教室/環境教室

 今年も、NPOブルーアースのメンバーが、理科教室/環境教室のテーマを

 1) KISTEC体験出前授業(神奈川県立産業技術総合研究所)

 2) かながわ環境教室(神奈川県環境計画課)

に登録しますが、2/5(日)に関係メンバーの打合せを行いました。3/24の締切りに向けて検討したテーマを申請中です。

 新たに、東京都港区港南図書館での理科教室を計画中です。

 

2. 相馬地域の小学校でのおもしろ理科教室

 2023年度の相馬地域3つの小学校でのおもしろ理科教室を、6月下旬に行うよう調整中です。参加される児童数は、約420名の予定です。

                    

3. E&Eセミナー&見学会

 1) E&EセミナーNo.21(防災・2022)は、昨年の11/24~12/15に、NPOブルーアース、(一社)地盤品質判定士会 神奈川支部、(一社)地域国土強靭化研究所の3団体が共催で3日間に亘って実施し、延べ144名が参加されました。本年度も10月に開催する予定です。日程等が決まりましたら、順次、お知らせします。

2) コロナ前に実施していました「見学会」を復活させたいと考えています。先端技術の工場の見学などを調整中です。これも、順次、お知らせします。

(参照)E&Eセミナーのホームページ https://bit.ly/3idwAew

 

4. オープンサロン

<3月の予定>

テーマ: 「NPOブルーアースの情報公開」

・日時:2023年3月20日(月) 16:00~17:30 (かながわ県民センター、306号室)

・話題提供者:三竿郁夫(会員)

・概要:NPOブルーアースのホームページとFacebookについて説明し、持参していただいたスマホ/タブレット/PCで見方や使い方をハンズオン 

※会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。 

   https://bit.ly/2Y2rnOC

(メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。

※オープンサロンの後、有志で懇親会を行う予定です。

(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk

 

5. 創立20周年記念事業

 NPOブルーアースは、本年2023年に創立20周年を迎えます。これに合せて、①記念誌の発行と公開、②記念パーティの開催を予定しています。

 

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「コラム」コーナー

『奢れる者久しからず』の「逆」は「真」か?

                                                                      岸田隆夫(会員)

 「フォアボールさえ出さなかったら打たれそうな気がしなかったんで、まあ、(巨人軍は)大したことなかったですね」。大分時間が経過しましたが、1989年のプロ野球日本シリーズで、3連勝した近鉄軍の3戦目の先発投手がマスコミに対して発言しました。奢りや慢心を見て取れます。その後、藤田元司監督率いるジャイアンツは、4連勝して大逆転を果たしました。

  我が国は1960年代を中心とする約20年間に亘る高度経済成長を果たし、1980年代には米国に次ぐ世界第2位のGDPを確保します。1980年代後半のバブル期には、日米の財界人会議に出席する日本側のメンバーが、「もう米国から学ぶものは少なく、むしろ、米国側が日本に学ぶべきものが出てきている」と、上記と同様、優越感や奢りが感じられたことを記憶しています。その後、1990年代前半に起きたバブル経済の崩壊、そして、1990年代から急増した大規模災害の連続などにより、我が国は長期に亘る経済の停滞を経験することになります。

  これら2つのことからも、『奢れる者久しからず』 は、「平家物語」の時代だけではなく、現代・将来に続く「永遠の真理」であると直観されます。ここで私が考え願っていることは、この文章の「逆」である『謙虚な者は永遠である(復活する)』が、近い将来、我が国経済に表われてくれることです。中国に抜かれたGDPは、かろうじて世界3位を保っていますが、1人当たりのGDPはシンガポールや香港にも抜かれ、2020年代には台湾、韓国にも抜かれそうな状況です。こうした事態に対して、「残念だ。歯を食いしばっても頑張ろう!」の声は、国民、マスコミ、更には政治家からも殆ど上がっていません。

  こうした雰囲気を残念に思う気持ちもありますが、逆にこの『謙虚さ』を活かして、その中でも直向きに自分の仕事に工夫と研究開発を重ねて、我が国の経済の復活と永続的な発展を実現して欲しいと夢見ています。この実現への必須事項は、小学校から大学までの「基礎学力の充実」であり、「より合理的な価値観の共有」だと考えます。国民の平均IQは世界一レベルですし、ノーベル賞も継続的に受賞していることなどを希望材料として、これからの推移を楽しみに見守りたいと思います。

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