ブルーアースニュース8月号

NPOブルーアースニュース 第90号  2022年8月5日発行

 おさまったと思っていたコロナが、オミクロン株BA.5により第7波の大流行になりました。神奈川県では8月2日に「かながわBA.5対策強化宣言」が発令されました。ただ、これまでように行動制限は発令されずに、各自の自主管理になります。ワクチン接種が進展したこと、陽性確認に病院の発熱外来に殺到すると、治療が必要な方々が診察を受けられなくなり、命の危険が増すからです。ここ2年間の経験からコロナに対する認識ができたからと思えます。

  それから今年の夏も暑いです。鉄筋コンクリートの建物では、建物全体が熱をためるために、一日中30度が続くようです。今年は、夜もエアコンをつけての熱中対策が奨励されています。

  世の中はどんどん変わります。それについて行くことが求められます。自分で考えて、自分で判断する。NPOブル―アースでは、環境・エネルギー問題を中心に、日本・世界の安全保障・医療健康・生きがいなど、自分の事として考え、意見を出し合い、行動に移すことを、より大切にしていきたいと思っています。多くの皆さまに、ブルーアースのオープンサロンやセミナー等の活動に参加いただき、交流を深めながら、情報を共有していきたいと思っています。

 

〖 NPOブルーアースの活動のご紹介 〗

 

(1)    おもしろ理科教室・環境教室

・ 7月の理科教室(実施済)

 東京北区赤羽文化センター(7月31日)「身近なもので電気がつくれるかな?」

 

・  8月の理科教室(予定)

県立川崎図書館KSP夏休みイベント(8月6日午前と午後) 「スーパーロケット」

 「子供向け理科教室」をKSP(かながわサイエンスパーク)の催しで開催します。

横浜西本郷小学校 放課後キッズクラブ(8月23日) 「踊る水族館」

西尾久ふれない館(8月25日) 「スーパーロケット」

 

・ 2022年度もKISTEC主催の「なるほど!体験出前教室」

 学校などから応募のあった11件を、9月から12月に順次実施します。

 テーマは、踊る水族館、虹色の炎、ブンブン回し、紙ジャイロ、逆立ちコマ、ソーラーランラン、スライム、スーパーロケットです。

 

(参照) おもしろ理科教室の実績と予定のホームページ : https://bit.ly/3Dlz2uA

 

(2)  E&E(エナジー&エコロジー)セミナー  

・E&EセミナーNo.20「若葉台公園の樹林地整備 -3㌶の地山の整備-」

7月17日(日)13:30~16:30 Zoomによるオンラインセミナーを開催しました。地山である若葉台公園の樹林地は植物の生命力が強いです。地山の整備作業は、自然の成り行きに任せて、ポイントポイントで人の手を入れる。そうすると、3年くらいでそのエリアが落ち着いてきます。このセミナーでは、5つのエリアについて、主にこの1年間に行った整備とその結果を説明しました。

 

・    E&EセミナーNo21(10月あるいは11月に開催検討中)

防災を含むE&Eセミナーは、共同主催のパートナーである地盤品質判定士会神奈川支部・地域国土強靱化研究所の担当者と、開催に向けて協議中です。

 

  (参照) E&Eセミナーのホームページ : https://bit.ly/3idwAew

 

(3)オープンサロン

  毎月1回開催しています。

 

<7月のオープンサロン終了>

7月18日(火)16:00-17:30 Zoom

テーマ: 「食料危機がやって来るかも」

食料安全保障や肥料の供給不安などについて考えてみた

     講師: 猪股 勲(会員)

 

<8月のオープンサロン予告>

8月15日(月)16:00-17:30

「60歳からの災害情報・防災活動への支援報告 ― NPOで今後何ができるか一緒に考えませんか」

  "自分の家庭では、大きな災害に遭遇していない"  それは幸運なだけなのかもしれな

い。世界のために? 日本のために? コミュニティのために!  親族のために!  何ができるのか考えていきたいと思います。

講師:三竿郁夫(会員)

 

   (参照) オープンサロンのホームページ : https://bit.ly/3c7tkyk

 

※ふるってご参加ください!ご希望の方は下記よりお申し込みください。

                 https://bit.ly/2Y2rnOC   

メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。

 

  

〖 活動の広報 〗

NPOブルーアースのホームページ、Facebookページ、Youtubeチャンネルでは、活動の様子や資料の共有を行なっています。 セミナーのオープンサロンの資料や動画もアップしていますのでご覧ください。

 

☆ NPOブルーアース ホームページ

https://npo-blueearth.jimdo.com/

☆ NPOブルーアース Facebook ページ

   https://www.facebook.com/npo.blueearth/

☆ NPOブルーアース Youtubeチャンネル

   https://www.youtube.com/channel/UCZtnWbSvZG33DLZ6T-yTSnA

 

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  横浜市市民活動推進基金(よこはま夢ファンド)の助成のお願い

    「よこはま夢ファンド」は、社会貢献団体を応援する皆さまの寄付で成り立っています。

NPOブルーアースは、東日本大震災の被災地、相馬市の小学生のための出前理科教室を 8年に亘り続けて参りました。今後もこの活動を継続できますように、同ファンドを介して、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

 

詳しくはこちらから https://bit.ly/3p1XxX4

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「コラム」コーナー

 『セミの幼虫の羽化』                             会員 西村高志

 若葉台公園では、毎年この時期にセミの羽化観察会を行います。今年は7月31日と8月7日の2日間です。新任の土木事務所の職員さんがセミなどに詳しく、この方の指導で始めました。職員さんが異動になり、地域で昆虫・植物・地質などに詳しい志村さんに講師をお願いしています。

 若葉台公園の遊水地の南側に25m×10mの草地があり、高木が8本あります。セミの抜け殻が多い場所です。事前に草刈りをしてセミの穴、それから穴からでてきたセミの幼虫を見つけやすくします。

  7月31日には、集合時間の6時頃、高齢者4人と親子連れ3家族とお子さんの友達、合計10数人が集まりました。講師の志村さんが周りでセミの抜け殻を探してきて、セミの幼虫について説明します。6時半に移動して、草地に行ったら、幸いに木に登っているアブラセミの幼虫を見つけました。早速みんなで観察して、この幼虫は小さなお子さんの家族に渡しました。とても喜んでいました。ここでは、セミの羽化までは観察しません。幼虫は木の上まで登るので見られません。それから羽化には約1時間かかるので、お子さんを長く待たせておけません。

この会の目的は、セミの幼虫を探す場、とる場を用意して、幼虫の探し方を知らせる。そして羽化の観察の仕方を教えることです。セミの幼虫は、自宅のリビングで、カーテンにつかまらせると、カーテンを昇って上の方で羽化します。羽化の観察は自宅の明るい、空調が効いた場所で家族で観察します。

  最初の1匹はすぐ見つかったのですが、2匹目が見つかりません。7時20分頃に2匹目と3匹目、それから7時半頃に4匹目がみつかり、3家族とその友達に渡しました。

これで今日の観察会は終わって解散になり、最後に志村さんが一回りしたらもう1匹幼虫が見つかりました。西村がもらいました。以下は、セミの幼虫の羽化の観察です。

8時過ぎにリビングのカーテンにつかまらせると、どんどん上に上がります。最後は、カーテンの最上部の向こう側に行ってしました。慌ててセミの幼虫をとって、厚手のカーテンを引き直して、つかまらせました。今度はカーテン上部のところでとまりました。前のカーテンは白で、後ろの明かりが気になったようです。厚手のカーテンは光を通さず幼虫も落ち着いたようです。

  止まったので羽化がはじまるかとみていたのですが、20分くらい、脚が少し動いていました。幼虫が完全に動かなくなったのはカーテンに止まってから約40分です。そのまま動かず、約30分したら、幼虫の上部が白っぽくなりました。場所を変えて横からみたら、背中から頭が少しでていました。セミの幼虫からセミに体が変態するまでこれだけの時間がかかりました。

ここから約40分でセミは羽化を終えました。割れた背中から体を伸ばして、最後は弓なりになります。数分で羽がひらりと落ちました。そして前足が固まったのか、脚でつかまって、セミの体が垂れ下がるというか、全身がでました。体は薄緑色で、羽は透明です。この状態で、羽が乾くまで、朝まで数時間かかるそうです。

翌朝行ってみたら、カーテンにセミがとまっていました。逃げ回ります。窓を開けたら飛んでゆきました。羽化を観察してから、翌朝に放しますので、セミも困りません。

セミの幼虫はみつけるのが難しいです。セミの抜け殻はあちこちにあります。比較的低い場所や枝の先にもありますが、あれは、一晩かけて出てきて羽化した後です。数日前のものもあります。

幼虫が穴からでて、木に登っている途中でないとつかまえられません。みなさん試して幼虫を探してみてください。幼虫をつかまえられれば、羽化を見るのは比較的簡単です。カーテンや網戸につかまらせて、上がっていって止まるまで待つ。それから羽化がはじまってから、動かなくなってからは、じっと静かに待ちます。手で触ったりすると、羽化も止まります。こうなると残念ですが、セミも羽化ができません。

以上、セミの幼虫探しと羽化の観察でした。

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