NPOブルーアースニュース第98号 2023年4月5日発行
お彼岸を過ぎるころからにわかに暖かい日が続いたと思ったら、急に桜も満開。もう散りはじめました。
皆さまには、お元気にお過ごしのことと存じます。
WBCでの日本の優勝、さらには、そのドラマチックな展開とそれを実現させたチーム一丸となった取り組みに国中の人たちが感動をいただいたと思います。絵にかいたような事態の推移に驚くと共に、それに結びついた日本的な取り組みのすばらしさに改めて誇らしさを感じた方も多かったのではないかと思います。この所、多くの問題を抱えその対応にもどかしさを感じる事の多い政治・経済の世界でも、こんな取り組みをもう一度振り返って、少しでも参考に出来たら良いのにと思わずにはいられません。
私たちもWBC日本チームに倣って、チーム一丸となった協力の基、NPOの活動を続けて、次世代の子供たちのために何かを残せて行けたらと思います!
【NPOブルーアース活動の紹介】
1. おもしろ理科教室/環境教室
今年も、NPOブルーアースのメンバーが、理科教室/環境教室のテーマを
1) KISTEC体験出前教室(神奈川県立産業技術総合研究所) 9件
2) かながわ環境教室(神奈川県) 2件
それぞれに登録しました。
3月14日に開かれたKISTEC の今年度に向けた情報交換会出席メンバーの情報を共有しました。
2. 2023年度相馬地域の小学校でのおもしろ理科教室
1) 震災支援から始まった相馬地域小学校でのおもしろ理科教室、今年度も6月下旬実施に計画中です。支援していただいている「東京応化科学技術振興財団」からの支援も決まり、メンバーも張り切っています。
3. E&Eセミナー&見学会
1) E&Eセミナーは、今年の計画としては、地盤関係、環境で企画の予定です。詳細が決まりましたら、お知らせいたします。
2) 「見学会」の予定が決まりました。
NPOブルーアースの E&E セミナーNo.22 (見学会)
(株)タツノ “カーボンニュートラルと燃料”
(車の燃料って、どれが地球にヤサシイの?)
現在の燃料の特徴、代替エネルギー、日本のおける最適な車のエネルギーは?ガソリンスタンドの最新機能、水素計量機の仕組み、何分で EV の車は充電できるか?等の内容です。
日時:2023 年 5 月 25 日(木) 13:30 JR 大船駅集合
見学とセミナー: 14:00~16:00 (終了後有志で親睦会)
現在、見学会の参加者募集です。皆様のご参加をお待ちしています。
(詳細はNPOブルーアースHPの募集チラシ参照ください。)
(参照)E&Eセミナー&見学会のページ : https://bit.ly/3idwAew
4. オープンサロン
<4月の予定>
テーマ: 「小笠原の自然について」
・ 日時:2023年4月17日(月) 16:00~17:30 (かながわ県民センター、603号室)
・ 話題提供者:小木 聡(会員)
・ 概要:最近訪れた小笠原の自然とその魅力についてお話しします。
※会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。
http://bit.ly/2y2rnoc
(メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。
※オープンサロンの後、有志で懇親会を行う予定です。
(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk
5.創立20周年記念事業
NPOブルーアースは、本年2023年に創立20周年を迎え、①記念誌の発行と公開、②記念パーティの開催の計画で準備を進めております。
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「コラム」コーナー
『日本の自殺』 今読み返されている1975年の警鐘。
猪股 勲(会員)
皆さん、「日本の自殺」という文春新書をご存じですか?1975年2月の文藝春秋に掲載された「グループ1984年」著の論文を基に、2012年5月に、文春新書になった本ですが、今年の文藝春秋新年特大号に、「『日本の自殺』を読み直す」という小文が掲載され、今、チョットした話題になっています。因みに、定価770円の文春新書は、今Amazonで買おうとすると5万2千円で売られています、文芸春秋新年特大号は、公立図書館で予約しても、半年待ちの状況です。
本の内容は、諸文明の栄枯盛衰の中で、頂点を極めた多くの文明の没落が、根本的に、天災や外敵の侵入など外的な原因によるものではなく「『魂の分裂』と『社会の崩壊』による『自己決定能力の喪失』にこそある」というトインビーの言葉を紹介して、ギりシャ・ローマの没落原因と対比させ、当時、高度経済成長により世界の経済大国として、繁栄を謳歌していた日本で起きている社会現象から、その10年後の1984年にも起こるであろう内部崩壊に警鐘を鳴らした本と言われています。ちょうど私たちNPOブルーアースのメンバーたちが、現役時代の真っただ中、その渦中にいた時代の著作です。
最近、バブル崩壊後の「失われた30年」は、なぜ起こったのか、どうすればそれを昔の成長路線に戻せるのかと言う議論が上がっている中で、もう一度振り返ってみても良い議論かも知れません。もちろん、急速なIT化進展、技術、通信手段などの進歩、グローバル化拡大も進んだ現代、かっての歴史がそのまま当て嵌まらないでしょうが、この本の主論点は、今読み返しても興味深い内容の様に思います。
今回は、字数の制限もあり、論点のいくつかを紹介させていただき、8月ごろに小生が話題提供を行う予定のオープンサロンで、もう一度話題にさせていただき、皆様と感想ご意見を交換・共有してはどうかと思っています。
1. パンとサーカス
シビルミニマム獲得とエゴの氾濫→インフレからスタグフレーションへ
2. 明治維新から100年で達成した日本の繁栄(国家100年の計)
そこから始まるカタストロフィの可能性
3. 家族の崩壊、悪平等
子捨て子殺しの多発
4. 虚構の世界の疑似経験
人生経験の直接経験の比率低下。バーチャルリアリティー?
5. 自殺のイデオロギー 平等主義と疑似民主主義
等々
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