ブルーアースニュース6月(第100回記念号)

NPOブルーアースニュース第100回記念号 2023年6月5日発行!

 

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NPOブル―アースニュース第100号を迎えて

 今月号は、NPOブル―アースニュース第100号です。NPOブル―アースニュースはいわゆるメルマガで、「お知らせ配信」という名称で2015年3月に配信を始めました。2017年4月から「NPOブル―アースニュース」に名称を変更し、今に至っています。

 当初の形態は殆ど踏襲されていますが、それを立ち上げ、一人で発行していたのが、残念ながら病気で退会された中村信武さんです。コラム欄は、何人かの投稿者もいましたが、そのほかはすべて一人で仕切っていました。中村さんの退会後の75号からは、役員の輪番制で原稿を作成し配信する形になっております。

 NPOブル―アースは、今年が20周年という節目の年となっております。この20年が続いているのは、この例の様にそれぞれの人が自分のNPOだという意識を持って支えて来た結果の積み重ねです。今後とも私たちが少しでも世の中に役に立つように活動し、その活動をこの「NPOブル―アースニュース」で広めて行きたいものだと改めて感じました。

理事長 持田典秋

 

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【NPOブルーアース活動の紹介】

1. おもしろ理科教室/環境教室 (神奈川県/東京都)

 今年も、NPOブルーアースのメンバーが、理科教室/環境教室のテーマを

 1) KISTEC体験出前教室(神奈川県立産業技術総合研究所)に 13件

 2) かながわ環境教室(神奈川県)に 2件

それぞれに登録しました。 夏からこれらの教室が始まります。

8月には、県立川崎図書館、西尾久ふれあい館、港区立港南図書館で理科教室を開催し、そしてKSPイベントのサイエンスチャレンジに参画するKISTECブースに出展し、川崎図書館での理科教室を実施します。

 

2. おもしろ理科教室 (福島県相馬地域)

 相馬地域小学校でのおもしろ理科教室を、今年度も6月26日-6月28日に実施します。本事業には、「東京応化科学技術振興財団」様から助成金をいただいています。

今年も相馬市桜丘小、新地町駒ケ嶺小、南相馬市小高小の3校を8名で訪問します。

                    

3. E&Eセミナー&見学会

1)  E&Eセミナーは、秋に開催予定です。詳細が決まりましたら、お知らせします。

2)  E&E セミナーNo.22 (見学会)を実施しました

日時:2023年5月25日(木) 14:00〜16:00

タイトル: 「車の燃料って - 何が地球にヤサシイの?」 (株式会社タツノ)

内容: 13人で横浜市栄区の株式会社タツノの見学会を行いました。ガソリンスタンドや水素ステーションのトップメーカーの一つで、e-fual等脱炭素のエリアでも高い技術力を持っています。明治時代のガソリンスタンドや最新のガソリンスタンド、水素ステーションやFCEVみらい等の見学をさせていただきました。

 (参照)見学会のホームページ : https://bit.ly/43EdOo4

 

4. オープンサロン

< 6月の予定 >

テーマ:「神奈川の地形・地質と災害を学ぶ」

・日時:2023年6月19日(月) 16:00~17:30 (かながわ県民センター) ※対面+Zoom

・話題提供者:小倉章(地盤品質判定士会 神奈川支部)

  ① 神奈川の地形・地質

  私のおすすめのジオパーク(コーヒーブレーク)

  ② 神奈川の地盤災害

 

< 7月の予定 >

テーマ:「ChatGPTと日本の未来」

・ 日時:2023年7月17日(月) 16:00~17:30 (かながわ県民センター) ※対面+Zoom

・ 話題提供者:浅井俊克(会員)

「機械の人間化」と「人間の機械化」という視点から、人工知能を見てきました。

ChatGPTという高度AIの出現で、人間は変容を求められています。それは「人間の機械化」を経て、失われてきた「人間力」を回復することです。人間と人工知能との関係性を考察し、ChatGPTの出現がわれわれ(日本人)に問いかけるものは何かを一緒に考えたいと思います。

 

※会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。 

https://bit.ly/2Y2rnOC 

(メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。

※オープンサロンの後、有志で懇親会を行う予定です。

(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk

 

5.創立20周年記念事業

 創立20周年を記念して、①記念誌の発行と公開、②記念パーティの開催の計画で準備を進めています。

 

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「コラム」コーナー

『宇宙探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったお土産から青い地球を考える』  

                 会員 瀧本 憲一

 

  日本の探査機「はやぶさ2」が約3億キロ・メートル離れた小惑星「リュウグウ」から持ち帰った石や砂の分析結果から、驚くべきことが明らかになりつつある。

◆遠く離れた天体から物質を持ち帰る探査手法は「サンプルリターン」と言うそうであるが、日本が世界に先駆けて、初代「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から試料回収に成功し、「はやぶさ2」ではほとんど技術的なトラブルがなく、日本の技術力の高さを示したもので、日本人として誇れることである。

◆「リュウグウ」のもとになった天体は、海王星より外縁にあり、太陽系誕生の500万年後の時点で大きな母天体が移動したり分裂して一部が集まって、今の地球と火星の間に落ち着いたと考えられている。母天体には氷が解けてできた水が大量に存在していたのではないかとの見方がある。

◆「はやぶさ2」が持ち帰った試料5.4gは国内外の研究チームに配布され分析が進められている。「リュウグウ」は46億年前の太陽系誕生の初期の状態をとどめていると考えられている。

◆分析チームの分析結果から驚くべきことが分った。X線を使った分析や電子顕微鏡による観察から、粘土鉱物の内部に水およびひも状の分子構造の有機物が大量にみつかり、23種類のアミノ酸が確認された。「リュウグウ」には水が鉱物の中に重さとして約7%も占めていることが分った。水やアミノ酸は、太陽系外縁から高温や衝撃などにさらされずに、粘土鉱物の中に守られて、初期の地球に隕石として膨大な量が降り注いだのではないだろうか。地球上に存在する生命や海の誕生につながったとする有力な説になっている。試料量としては僅かであるが、高度な分析装置の利用により、数粒でも分析が可能となっており、これからの各方面での解析結果を期待し楽しみにしている。

◆現在、火星の衛星「フォボス」から試料を持ち帰る「MMX計画」を進めており、2024年度には新たな探査機を打ち上げ、成功すれば火星圏から初の試料回収となり、信頼おける日本の高度な技術力に期待するところである。

◆水(氷)の存在は彗星などで、すでに知られているところであるが、アミノ酸の存在を確認したことから、「リュウグウ」の形成について個人的な考え(妄想)を述べる。太陽系が誕生した46億年よりはるか前に太陽系外の宇宙のどこかに太陽系と同じような恒星があり、地球と同じような惑星が存在していた。やがて、その恒星の寿命がつき、大爆発を起こして宇宙に散らばった。やがて、それらの欠片が集まって母天体ができ、「リュウグウ」を形成したのではないか?

◆今、地球は人類の手によって赤い地球になろうとしており、50年、100年後を見据えて、早急に青い地球に戻さなければならない。

 

*参考資料:読売新聞 朝刊 (2022.6/10、6/11、6/16、6/19)

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