ブルーアースニュース2024年新年号

NPOブルーアースニュース第107号 2024年1月5日発行
    あけましておめでとうございます。
昨年は実に多事多難な年でした。世界的に深刻なロシアのウクライナ侵略が1年を過ぎて泥沼の膠着状態に陥り、加えて10月にはハマスがイスラエルに大規模攻撃を仕掛けました。イスラエルの報復による戦況は拡大し、ほかにも局地戦が世界大戦に発展しかねない事態が起きています。また地球規模のCO2削減も目標達成が危ぶまれています。その一方、インドが月面着陸に成功し、新型コロナウイルスワクチンの開発で何百万人もの命を救ったとされる業績がノーベル生理学・医学賞に輝くなどの明るいニュースもありました。
 日本に目を転じると、新型コロナが5類へ移行して少しずつ落ち着きを取り戻し、スポーツ界や棋界では若手が大活躍しました。しかし、全国的に記録的猛暑に襲われて夏の平均気温は過去最高となり、各地で豪雨災害も起きました。国民生活面では、例えばガソリン価格が過去最高となり、物価高や農酪漁業経済の落ち込みに見られる政治・経済の不安定さは今も続いています。このように昨年は実に多事多難で、驚くべきは「過去最高」、「史上初」、「記録的」という形容詞が付く人為起因の出来事の多さです。
 今年も地球規模で過去最高を記録する出来事が続発することが想定されます。しかし、人類は青い地球を次世代に遺して行く重大な責任があります。いかなる困難な出来事が起ころうとも、着実に立ち向かってこの責任を果たしていかなければなりません。

 そんな思いを持って、微力ながらNPOブルーアースの活動を続けていこうと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

【NPOブルーアース活動の紹介】
1. おもしろ理科教室/環境教室
1) 11月、12月の理科教室の実施報告  
・11/22 浦島小学校「紙ジャイロ」
・12/7  相模原中央支援学校「スライム」
・12/11 片平小学校「スーパーロケット」
2) 1月の理科教室/環境教室の予定
・1/23 横浜緑区山下みどり台小学校「ペットボトル」
・1/27 県立川崎図書館 大人の理科教室「光のスペクトル」
2. E&Eセミナー
1) 2024/1月予定
・1/6-8 国際地下文化遺産見学&シンポジウム(吉見百穴&田谷の洞窟)
    主催:国立大学法人 埼玉大学 (理工学研究科 地圏材料研究室)
 共催:田谷の洞窟保存実行委員会)
3. オープンサロン
<  1月の予定 >
・日時:1月15日(月)16:00~17:30 (県民センター, 対面+ Zoom)
・テーマ:「窮理図解を読む
・話題提供:喜多誠(会員)
・概要:窮理図解は福沢諭吉が明治元年に発行した初学者向けの理科の啓蒙書です。
<  2月の予定 >
・日時: 2月19日(月) 16:00~17:30 (県民センター, 対面+ Zoom)
・テーマ:「モーターはなぜ回る - 家にあるモーターを探そう
・話題提供:松岡成典(会員)
・概要 : 理科教室の新テーマの内容紹介とそれに対する皆さんのご意見を伺いたいと思っています。
※ふるってご参加ください。ご希望の方は下記よりお申込みください http://bit.ly/2y2rnoc 
メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。
※オープンサロンの後、有志で懇親会を行う予定です。
(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk
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「コラム」コーナー
『辰年に寄せて』         山田喜代信(会員)

干支
 今年の干支は辰。気運が上昇する年である。十二支は通常、年月、時刻、方位の表記に使われているが、元々は植物の成長の様子を表わしている。その成長過程には誰にでも分かり易い動物が割当てられ、「子丑寅卯辰」と続く5番目が「辰」で、勢いよく成長する「龍」が割当てられている。十二支の中で「龍」だけが空想上の動物である。「竜」は「龍」の略字で、「龍」の方が旧字体であるが、文字として成立したのは「竜」の方が先と言われている。その源流は有史以前にまで遡り、似た図象が紀元前4000年頃の古代中国遺跡から出土した墓に発見されている。
権威と幸福のシンボル
 龍は中国では霊獣として扱われ、皇帝のシンボルである。北京の故宮を訪れると、親子3代に亘って彫り続けられた龍が飾られているが、その精巧さには驚嘆する。また風水では、龍は究極の幸運のシンボルとして位置づけられ、大きなパワーで邪気を払う龍神として祀られている。龍神は天地を自由に飛び回ることができる。龍神が動くところに流れが起きて風を吹かせ、雲を動かし、大地に雨を降らせて農作物の成長を促す。このように地球上の気象全般を司る象徴が龍神である。
お願い
親愛なる龍神さま 
 一つ大事なお願いがあります。地球のあちこちに出向いて頂き、
腕白なお子さまの龍神くんたちに、地上に降らせるのは激しい雨
ではなく、穏やかな恵みの雨に変えるよう諭して頂きたいのです。
どうかよろしくお願い致します。 
(小布施北斎館HPより : https://hokusai-kan.com/collection/higashimachi/ )
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